鹿島アントラーズの背番号21
このシリーズも先日「40」が公開されていますが、まずは21を語らずにはいられないので語っちゃいます。
背番号21と言えば、高桑と曽ヶ端ですね。
初代は現在コーチをしてる佐藤洋平ですが
彼の97年のチャンピオンシップでのミスはどうしても消化できない。
あの大事な試合でのミスはどんなに水に流したいと思っても、未だに無理です。
本人もすごく悔しくて後悔しているでしょうけど、すべてのサポを地獄のどん底に落としたシーンでした。
しばらく立ち直れなかったですからね。正直言うと今も立ち直れてません。
中山雅史氏の名シーンでは必ず出て来るし、見る度に悔しさがぶり返します。
しかし、そんな21番を最高のGKの番号にしたのが高桑大二郎でした。
彼は絶体絶命のシーンでもことごとくシュートを防いでしまうのです。
しかもセービングではなくキャッチングできてしまうところが凄かった。
広い守備範囲にすごい反射神経と完璧な技術。キックの精度の高くて完璧なGKでした。
しかもイケメン。当時、常陽銀行のポスターにも起用されましたもんね。
日本代表に選出されて、代表キャップも経験するなど最高でした。
控えには曽ヶ端がいて、試合前の練習で2人ともすごくレベルの高いプレイを見せていました。
高桑はリーグ最小失点率(っていう名称だったかな?)を記録し、チームを優勝に導いてくれましたよね。
高桑がいたら鹿島のゴールマウスは10年は安泰なんじゃないかと思っていたのですが、
試合中に交錯した時に骨折していまい、その後は曽ヶ端がポジションを獲得するということになりました。
あの試合、現地で見てましたが、激突直後に凄く痛がっていたのを覚えています。
まさかあの後も骨折の痛みを抱えていながらプレイしていたとは。
そして、五輪代表候補などに選出されていた伸び盛りの曽ヶ端が出て来て、高桑は出場機会を求めて2002年にヴェルディに移籍してしまったのですが、
高桑と曽ヶ端という超ハイレベルなGKが居た鹿島アントラーズは今思うと本当に凄いですね。
そして21を引き継いだ曽ヶ端ですが、彼もまた凄い選手でした。
高桑に負けず劣らずの守備範囲と反射神経とセービング技術、本山のゴールをアシストキックの精度も高かった。
最近のサポは曽ヶ端が超ベテランになった時期しか知らないでしょうけど、
すごいGKだったことは間違いありません。
今はボランチのピトゥカが着けてる番号になっていて、イタリアの名ボランチだったピルロが着けていたこともあり、ボランチが着けても似合う番号になっていますけど
高桑、曽ケ端という名GKが着けるという鹿島アントラーズならではの伝統があってもいいのではないかな、と思ったりもします。
今の鹿島アントラーズの若手GKには沖、山田、早川という才能の持ち主がいます。
いずれ彼ら生え抜きの選手から高桑と曽ヶ端が築き上げた栄光の21番に相応しい選手が出て来てくれることを願ってやみません。