鹿島アントラーズの背番号7
鹿島アントラーズの背番号7といえば、この動画にある3人が頭に浮かびます。
っていうか、これまでの鹿島で7を着けたのはこの3人しかいない、そう思っています。
なぜかというと、この3人には感謝しか無いからですね。
鹿島の選手として一緒に闘えたことが誇らしいですし、
すごく感情移入することができた選手たちでした。
元々は7番って足の速いウインガーが着ける番号というイメージ。
時代とともにイメージは変わり、2列目だったり2トップの一人が着けることもあったり
いずれにしても攻撃の選手が着ける番号でした。
アルシンドは素晴らしいFWでした。
93年のファーストステージ優勝は彼無くしてはいありえなかった。
ジーコ欠場時のセットプレイは彼が務め、正確無比のキックでゴールを決めてくれました。
動き出しも早く、ドリブルも高速で、さらにテクニックがあり、
シュートへの積極性は髄一でした。
93年のファーストステージにおけるゴール数はもちろん、シュート数も彼が最多だったと記憶しています。
あの時代だから活躍できたのかな、って思いながら当時の映像を見返してみましたが
今でも十分過ぎるほどの活躍ができるレベルの選手であることが分かりました。
続く7番は相馬直樹。今の監督です。
堅実でクレバーな選手で、力強いオーバーラップで攻撃に厚みをもたらしました。
彼の攻撃参加と守備のバランスは絶妙で、しかも誠実な人間性が溢れるプレイスタイルは最高でした。
それだけに鹿島を退団するまでの流れに非常に胸を痛めました。
コーチとして戻って来て、チームの危機的な状況に感謝しかありません。
そして、次の継承者は新井場です。
彼無くして3連覇は無かったでしょう。
抜群のサッカーセンス。そしてオーバーラップからの独特のセンタリングが良かった。
まっすぐ正確に相手の急所に刺し込んで来る彼からのボールは見ていて「おおお」と何度も唸りましたからね。
C大阪からよくぞ鹿島に来てくれました。
相馬直樹の築いた7番のイメージをしっかりと継承するだけでなく、
新井場徹のイメージを強く残すことに成功しました。
彼をそのまま左SBで起用すれば良かったのに、
なぜかパク・チュホと獲ったり
ジウトンやアレックスを獲るなどして、
新井場を右SBにコンバートしたりフロントの迷走で翻弄されてしまったのが残念でなりません。
内田篤人がドイツに移籍した穴を新井場のコンバートで埋めようとしたのが良くなかったなあ、と思います。
あのまま左SBで起用してくれていれば鹿島のレジェンドとして選手生活を全うできたんじゃないかと考える時があります。
とにかく大好きな選手の一人です。
その後、7番はカイオも着けましたが、すぐに海外移籍してしまいましたし、
神戸から移籍して来て7番を着けたペドロ・ジュニオールは鹿島では活躍できずに去ってしまいました。
今着けてるアラーノは、空回りが多く、
期待に応えてくれてるのかっていうと残念な状態です。
そんなわけで、現時点において、鹿島の7は微妙な状況。
次に7を着けるのが誰になるか分かりませんが
松村が7に相応しい選手に成長してくれないかなって期待しています。
スピードで相手を翻弄してゴールとアシストを決めまくる、
そんな選手に成長した松村に7を着けて貰いたい。