精神的支柱が不在?いやいや原因はそこじゃないのでは?

スポンサーリンク

常勝軍団鹿島に今「らしさ」が見えない… 失った精神的支柱の影響力

<明治安田生命J1:札幌2-2鹿島>◇第9節◇11日◇札幌ドーム

鹿島アントラーズが苦戦している。

11日のコンサドーレ札幌との試合は、一時は2-0でリードしていたが終わってみれば引き分け。開幕戦の清水エスパルス戦も1-0で先制したが逆転負けを喫した。

「先制すれば負けない」という勝者のメンタリティーで20冠を手にし、他クラブのサポーターからも「憎たらしいほど強い」と敬意を表された常勝軍団に今、「らしさ」が見えてこない。

18年に日本代表DF植田直通が海外に移籍し、常にチームを引き締めてきた小笠原満男氏が引退した。DF昌子源も海外へ移籍し、主力がチームを去った。逆に、世界と「鹿島イズム」を知り尽くす内田篤人氏が鹿島に復帰。19年シーズンに、鹿島と対戦したある選手がこう話していたのを思い出す。「ピッチの中で内田選手が締めていた。攻められていても、守りきればいいと割り切れる選手がいるだけで、安心感が違うように感じた。押し込まれても声をかけられる選手がいるのは大きい。そこを、チームとして覚えていくのが鹿島の伝統だと思う」。この言葉を聞き、鹿島の強さに納得したのを思い出す。

昨夏、ピッチで安心感を与えていた内田氏も引退した。果たして今、押し込まれる展開で「大丈夫。最後はやられなければいいから」とチームに落ち着きを与える精神的支柱がいるのだろうか。清水戦、札幌戦と得点した直後にバタバタし失点を喫するもろさは、精神的支柱を失った影響が大きいように感じる。

しかし、過去を振り返っていても仕方がない。チームは若返り、今季は出場選手の平均年齢が24・7歳と、J1の20クラブ中、最も若く、逆に大きなのびしろがあるチームとも言える。中堅のMF三竿健斗、鹿島ユースからの生え抜きの土居聖真らは、間違いなく小笠原氏や内田氏から「鹿島のDNA」を受け継いできている人材だ。GK沖悠哉(21)も、曽ケ端準氏から「チームを勝たせるGK」のメンタリティーを受け継ぎ、札幌戦では好セーブを連発した。鹿島の伝統の灯火は消えてはいない。

守備陣では、23歳のDF町田浩樹、20歳のDF関川郁万、攻撃陣では19歳のMF荒木遼太郎、22歳のFW上田綺世らが試合の出場を通じ経験を積んでいる。上田は札幌戦の試合後、得点直後の失点を猛省し「点を取った後、どういった振る舞いをするかが今後重要になってくると思います」と課題を掲げた。若いチームだからこそ、僅差を守りきって勝ち点3を手にする成功体験が続けば、一気に進化する可能性も大きい。生みの苦しみの先に、再び強い鹿島になることを期待したい。【岩田千代巳】

日刊スポーツより
https://www.nikkansports.com/soccer/news/202104120000052.html

過去に鹿島アントラーズでも勝てない時期はありました。

エアポケットに入ったかのようにタイトルに恵まれない時期が確かにありました。

奈良橋、秋田、奥野、相馬、本田、黒崎、長谷川、ビスマルクが年齢を重ねて

引退、移籍などで鹿島アントラーズの選手でなくなっていった時期から

10冠を達成するまで本当に苦しかった。

ここ一番でリーグ戦のタイトルを逃したり、天皇杯で負けたり

他のチームがタイトルを獲得して行く姿は見ていて本当に悔しくて苦しかったのを覚えています。

でも、あの時、鹿島には79年組がいて、さらに野沢という天才もいたので

彼らがいればきっと勝てるチームになれるはず、と希望を抱けました。

実際に彼らが次々に覚醒し、イタリアから小笠原満男が帰り
さらにマルキーニョスが加入すると

鹿島アントラーズの強さが爆発して10冠達成後は次々にタイトルを獲得することができました。

特に小笠原満男が主将として君臨したのが大きかった。

勝つためには何をすべきかを追及し、背中で手本を見せ続ける姿勢は

鹿島の精神的支柱以外のなにものでもなかったです。

第一期の常勝期間は秋田世代によるもので
第二期は小笠原世代によるものでした。

で、今は第三期を作ろうとしているわけなんですけど

それを担うのは、どの世代になるんでしょうか?

本来なら、大迫、柴崎、昌子、優磨が鹿島にいてくれていればこんなエアポケットはできなかっただろうし

今後もJで活躍するとすぐに海外からオファーが来てしまうのは避けられそうにありません。

非常に難しいですよね。

高卒ではなく大卒の選手を入れることで海外からの青田買い的なオファーを避けることができそうですが、

鹿島は大学ナンバーワンと言われた選手を獲得したものの、上手く育てることができなかったという悪しき実績があります。

本当にどうしたら良いのでしょうか?

荒木たちの世代、そして今季加入のルーキーたちが非常に期待できる選手たちなので

彼らがしっかりと切磋琢磨して鹿島を長く支えてくれればこんな不安から解放されるんですけど

すでに周囲とはレベルが違う荒木は間違いなく海外に行くことになるでしょうからねえ。

 

と、ここまで書いて来たんですけど

でも、やはり思うんですよ。

今の鹿島の中堅もベテランもアラーノを除く助っ人も

かなりレベルが高いんじゃないっすかねえ?

補強としてはかなり頑張って来ているわけで、

彼らが噛み合えば凄いことになるんじゃないと。

三竿も調子を落としているというよりも、ザーゴのサッカーが彼の良さを奪ってるように見えるのです。

実際に三竿は闘将になって来ています。

球際での厳しさは数年前には無かった姿勢で、まさに鹿島イズムです。

 

では、何が悪いのか、、、

 

やっぱり監督だと思うんですよねえ。

すっごい最高の食材を仕入れて来たのに、
料理人が味音痴でそもそも料理の技術が無いというのが今の鹿島アントラーズなのではないでしょうか。

美味しい料理を作りたいっていう気持ちだけを評価して、期待していても

美味しい料理を作るための技術を習得していない人には絶対に作れないと思うんですけどね。

すっごく脂が乗って選手としてピークを迎えてる選手や、どんどん伸びて行く若手の才能を伸ばすためにも

腕の良い料理人を連れて来ましょう。

読んで下さってありがとうございます。
応援していただけると励みになります。
にほんブログ村 サッカーブログ 鹿島アントラーズへ