ルヴァン杯 プレーオフ 第2戦 清水戦の感想
エヴェラウドの活躍で逆転勝ちとなりました。
ではではスタメンから振り返ってみましょう。
【6/6 清水戦】
スタメン:
GK
クォンスンテ
DF
常本佳吾 林尚輝 犬飼智也 永戸勝也
MF
ディエゴピトゥカ レオシルバ ファンアラーノ 白崎凌兵
FW
土居聖真 エヴェラウドサブ:
GK
早川友基
DF
杉岡大暉
MF
三竿健斗 遠藤康 松村優太 小泉慶
FW
染野唯月試合速報:https://t.co/OVUBqr2uD5 pic.twitter.com/LUoBZ8AuBu
— 鹿島アントラーズ (@atlrs_official) June 6, 2021
CBは右に林、左に犬飼という布陣でした。
ボランチはレオシルバとピトゥカのコンビ。
相馬監督はこのコンビがファーストチョイスの模様です。
鹿島の至宝ともいえる荒木はベンチ外となり、
怪我が心配された小泉がベンチ入りでした。
試合の方は、鹿島はまったくチャンスらしいチャンスが作れませんでした。
それは中央への縦パスがことごとく清水の網にかかり、前線に繋がらなかったことが原因でした。
ピトゥカの縦パスはことごとくインターセプトされまくってましたからね。
逆に清水には急所を突かれる形となり、
フィールドを広く使う攻撃に完全に後手に回ってしまってましたね。
特にエウシーニョ選手の存在が脅威でした。
それと、鹿島に以前在籍していたジネイにそっくりなチアゴ サンタナ選手を抑えることができなかったのと、
清水の中盤の中村選手の守備とパスに翻弄されていたのも清水に有利な展開をさせてしまった大きな原因でした。
この3人を早めに抑え込んでおかないとヤバイなあ、と思っていたら、
中村選手のパスが起点となり、エウシーニョ選手に簡単に得点を決められてしまいました。
だから言ったのにぃぃぃぃぃ。
これで第一戦で作ったアドバンテージは消滅。
追加点を清水に決められたら勝ち上がるには非常にヤバイ展開になってしまう状況になっちまいました。
その後もエウシーニョ選手にも左サイドを制圧されて何度かヤバイ局面があり、
マジでやべえ展開でしたね。
清水の攻守の急所を中村選手、ここを早い段階で抑え込んで「今日は好きにやらせねえからな」的な状況にしておくべきでしたが、
今日のスタメンにはそれができる選手はいませんでした。
ただ、永戸のクロスをクリアしようとした中村選手が鈴木選手と交錯して負傷交代となってしまいました。
これをきっかけに清水は展開力を欠いてしまい
逆に鹿島はペースを握れるようになり、
流れは鹿島に傾きました。
中央へのパスも前半のように清水の網に引っかかることはなくなり、
鹿島の攻撃の勢いが増していきました。
エヴェラウドの見事なポストプレイからアラーノが技術点の高いシュートを決めて同点に追い付き、
相手の隙を突いたピトゥカのセンタリングがエヴェラウドにピタリと合って美しいゴールとなり、
気持ちいい展開で同点から逆転に持ち込むことができてしまいました。
素晴らしい。
相手の攻守の核が負傷交代というアクシデントがあったとはいえ、
逆転勝ちまで持って行けるところは少なくとも昨シーズンは見られなかった。
手放しで喜べる内容ではありませんでしたが、プロの勝負は結果が全てです。
逆転して、しっかり試合を締めることができたことは大きい。
次までにしっかり修正して準備しておきましょう。
今日の試合はなんと言ってもエヴェラウドですね。
文句なしにMOMです。
アバウトなフィードもしっかりとフィジカルと抜群の技術で収めてしまうことも
アラーノに合わせたポストプレイも
逆転ゴールを決めた決定力も
エースであることの証明です。
しかも献身的にプレスをかけ続けることができる真面目さも本当に素晴らしいし頼もしい。
おかえりなさいって感じでした。
あとはリーグ戦での今季初ゴールを待つばかりです。
そして、アラーノも試合の入りが良かった。
ボールロストも多く、せっかくチャンスになりそうな局面でパスをミスったりしましたが
ザーゴ時代のような明らかな空回りもなく、
勤勉かつ献身的に走り続けて、守備ではピンチからチームを救い
攻撃ではしっかりと走り込んで行ってました。
今日のゴールはその勤勉さへのご褒美かもしれませんね。
あそこでしっかり走り込んで行ったからこそエヴェラウドのボールを受けることができたわけですし。
アラーノはしっかりとミートした強いシュートを決めるシーンはほとんどありませんが
こういう技術点の高いシュートは巧いですね。
あのゴールは完全に勢いを取り戻すきっかけになりましたので本当に貴重なゴールでした。
人間、真面目にやってればご褒美があるものですねえ。
エヴェラウドとアラーノの勤勉さを絵に描いたような選手の活躍に感謝です。
ただ、やっぱりチームとして修正点はしっかり修正しないとね。
中村選手の負傷交代という棚ぼた的なアクシデントが無かったら
正直言って逆転していたとは思えない展開でした。
中村選手を負傷ではなく、自力で封じ込むことができないのは大きな課題。
これができる選手をスタメンで入れておかなくては今後は厳しいと思います。
また、相手のワイドな攻撃を封じ込むのに苦労し過ぎっていうか無策だった気がします。
後半にみせた3バックへのシステム変更を早めにやっても良かったんじゃないでしょうか。
また、片方のサイドに攻撃が偏り過ぎていたのも気になります。
右で常本が上がって来ていて前にスペースもあるというのに、左サイドでボールを回しているだけっていうシーンが何度もありました。
一気にサイドチェンジすればいいのに、と思いました。
終盤にはサイドチェンジが見られるようになりましたが、なぜあの時間帯までそれができなかったんでしょうか。
流れを自力で変えるというのができてないのがチームとして大きな修正ポイントかと思います。
スタメン構成、システム変更のタイミング、相手の急所の潰し方などなど、次のステージをしっかりと勝ち上がるためにはまだまだ課題はありそうです。
と、厳しいことも書きましたけど
やっぱり素直に嬉しいですぞ。
この調子で次戦の天皇杯もしっかりと勝ち上がって行きましょう。