レネ・スタイルとは

スポンサーリンク

“レネ・スタイル”の根幹をなす「5W1H」。イメージを共有し、スプリント力が高まれば鬼に金棒だ【鹿島】

ヴァイラー体制2戦目にして、目指すスタイルの輪郭が見えた

スイス人のレネ・ヴァイラー新監督を迎え入れ、新たな戦術の導入に挑む鹿島アントラーズが、その全貌を明らかにしつつある。合言葉は「より速く、よりシンプルに、前へ」にほかならない。

(中略)

ヴァイラー体制2戦目にして、早くも目指すスタイルの輪郭が見えた。とにかく、よく走る。それは単なる印象ではなく、データが裏付けている。

試合後、Jリーグの公式サイトを通じて、各選手の総走行距離やスプリント回数が公表されているが、そこに興味深い数値を見つけることができる。「3月19日に行なわれたJリーグ第5節の7試合に限って」と前置きさせていただくが、鹿島のスプリント回数のチーム合計は241回。これは14チーム中、最多だった(広島の236回、京都の221回が続く)。

シーズン開幕前、オンラインを通じ、次のように語った左SBの安西幸輝は、チーム一の40回という数値をたたき出した。まさに“レネ・スタイル”の申し子たる躍動ぶりだった。

「僕らに求められているのはスプリントする力。サイドでのドリブルや前へのフリーランニングは自分の持ち味でもある。そういう意味では、やりやすさを感じている」

湘南戦で鮮やかな同点弾を決めた上田は、“レネ・スタイル”についてこう話していた。

「コミュニケーションを大切にする監督だなという印象。パス1本にしても受け手にどんな情報を伝えられるか。逆に、パスの出し手にどんな選択肢を与えられるか。そこを共有するようなトレーニングをしている」

上田の言葉を聞いて、ふと、頭に浮かんだのは、いつ(when)、どこで(where)、だれが(who)、何を(what)、なぜ(why)、どのように(how)という5W1Hだった。伝えたい情報をこれらにそって整理すると、よりわかりやすく伝えられるといわれるが、“レネ・スタイル”の根幹をなす思考であることがうかがえた。

監督不在中、現場を取り仕切った岩政大樹コーチも「待ち合わせ場所」と称して、パスの出し手と受け手のイメージの共有を図ろうとしていた。そこに、他を圧倒するようなスプリント力を加味しようとしているわけだ。

かつて“走るサッカー”といえば、技術的未熟さを補う方法論のひとつだった。ところが、今の鹿島は個性豊かな選手たちが、情報共有しながら、効率よく走ろうとしているのだから、これはもう鬼に金棒だろう。

“レネ・スタイル”の構築がどこまで進むのか、目が離せない。

取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)
サッカーダイジェストWebより抜粋
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=107016

レネ・ヴァイラー監督のサッカーを分析しているサッカーダイジェストの記事。

監督が不在の中、リモートでコミュニケーションを取りながら岩政コーチが作って来たのが
パスの出し手と受け手のイメージの共有を図るサッカーで、
監督が合流して、その土台にスプリント力を加味しようとしているということです。

大分戦、湘南戦と、確かに切り替えが早く、よく走っていました。

これがヴァイラー監督のサッカーということですね。

なるほど。この分析通りであるならば、さらに彼のサッカーが浸透して行けば、かなりいい感じになりそう。

パスのイメージを共有し、然るべきタイミングで供給することができれば、わざわざ後ろからビルドアップする必要なんて無いということが今季に入ってからよく分かりました。
能力の高い選手たちがチームとして機能するにはイメージの共有が大事だし、
敵を圧倒するためにはハードワークで常に相手よりも数的有利な状況を作ったり、
相手選手がいないスペースに走るなどの動きが大切。

かつの鹿島もそれが普通にできていた時期がありましたっけね。

きっちりとそれを言語化して、トレーニングに落とし込むことできれば今季は大崩れすることなく安定して勝って行ける気がします。

対戦相手を圧倒している時っていうのは、常に相手よりも一人多い状況を作り続けているんですよね。
中継中に「まるで鹿島の方が選手が一人多いような印象を受けますね」的な解説が出て来るようだとかなり安心して見ていられます。
今季の鹿島の試合は常にそんな解説が聞けるといいなあって思います。

そうなると、走らない選手は起用されなくなるでしょうね。

アラーノ、エヴェラウドは大丈夫として、カイキは大分戦でも相変わらずの動きだったので、
使えないと判断した選手は決して起用しないというヴァイラー監督が今後スタメンで起用するのか気になるところではあります。

ピトゥカがベンチ外だったのも気にはなりますし、とにかく土曜日のルヴァン杯のG大阪戦に要注目ですね。

読んで下さってありがとうございます。
応援していただけると励みになります。
にほんブログ村 サッカーブログ 鹿島アントラーズへ