中村亮太朗が放った輝き
後半45分間で見えた光明…鹿島MF中村亮太朗がJ1デビュー戦で存在感「失うものはなかった」
[2.26 J1第2節 鹿島 0-2 川崎F カシマ]
0-2で迎えた後半からの途中出場――。ヴァンフォーレ甲府から加入したMF中村亮太朗の鹿島アントラーズデビューは、大きな逆境下で訪れた。それでもJ2から個人昇格を果たした24歳はパニックに陥っていたチームに落ち着きをもたらし、後半の猛攻を中盤の底から牽引。2連覇王者に黒星を喫したチームのなかで、ひときわ目立つインパクトを残した。
開幕前に行われた『いばらきサッカーフェスティバル』水戸ホーリーホック戦では、ベンチ入りしたフィールドプレーヤーの中で唯一の出番なし。ベールに包まれていた24歳の鹿島デビューは、大一番の試合途中に訪れた。ミスから失点を重ねてパニックに陥り、劣勢を強いられるままに前半を終えたハーフタイム。J1デビューを告げられた中村は、4-4-2から4-3-1-2へのシステム変更の中心的存在としてピッチに立った。
「初めてのJ1の舞台でのプレーだったので、最初からいい緊張感を持ってプレーできた。前半ああいう形で折り返した中での試合だったので失うものはなかった。僕としては必ず逆転する気持ちを持ちながら、勝つことだけを考えてピッチに立った。」
任されたのはダイヤモンド型に並んだ中盤のアンカー。「前半を見ていて、CBが持った時にパスコースが少ないと感じていた。ボランチが下がりすぎている印象があったので、常にCBのサポートをしながら、前とのつなぎ役になれればと意識していた」という攻撃の起点を担うかたわら、「押し込めていたので、相手がカウンターを狙ってくる形だったが、起点になる家長選手や知念選手にしっかり最初に行かないと(三竿)健斗くんとも話していた」という守備のタスクも課される難しい役割だった。
それでも中村が入ると全体のポジションバランスが安定し、MF樋口雄太、MFディエゴ・ピトゥカのインサイドハーフが効果的に攻撃に関与。中村も相手のカウンターにも注意しながら積極的なプレーを続けることで、チームは後半だけで8本のシュートを記録した。そうしたプレーを振り返り、自身も「相手がフロンターレというのもあって、これからの自信にはなったのかなと思う」と前向きな言葉を口にしていた。
一方、課題を見つめることも忘れなかった。猛攻を仕掛けた後半も得点はゼロ。勝ちにふさわしい試合には持ち込めず、「負けている状態で、後半はああいうふうに押し込める時間が長くなるのはわかっていたけど、点が取れなかったのが今のチームの現状。逆転できる強さを意識して練習からやっていかないといけない」と反省点を語った。
また初めて対峙した川崎Fからも「後半にこっちが勝っている時間帯、押し込まれている時間帯でもフロンターレの選手は落ち着いてプレーしている印象があった。そういうところで慌てないところは、ここ最近のJリーグを獲っているチームだなと思った」と感銘を受けたという中村。「もっともっといいところを出していかないといけないし、これからもっとやっていこうと思う」とさらなる成長を誓った。
ゲキサカより
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?352997-352997-fl
川崎戦の最大の収穫と言ってもいいんじゃないでしょうか。
動画では見ていましたが、J1の舞台でどこまで通用するのか、そして三竿、ピトゥカが居て樋口が加入し、舩橋も小川も控えているボランチの厚い層でどこまでポジション争いでアピールできるのか、と思っていました。
正直言って、試合に出ることも難しいのが鹿島のボランチというポジションです。
小笠原満男と柴崎岳の牙城を崩せずにポジション争いに敗れて何人も選手がチームを去って行った鹿島アントラーズのボランチ。
なので、才能がある舩橋と小川ですらなかなか出場機会を掴むことができずにいるんですよね。
そこで中村亮太朗が加入したことでどんな勢力図になるのかと思っていましたが、
昨日の試合で中村亮太朗は鹿サポの心を鷲掴みにしてしまいました。
きっと岩政コーチの心も鷲掴みにしたに違いありません。
状況把握力、パスの供給力、しかも守備もガッツリこなせてしまうというスーパーぶり。
今季の最大の補強は樋口だと思っていましたが、中村亮太朗かもしれませんね。
これは凄い選手を連れて来たかもしれません。
前半をベンチでしっかりと戦況を把握・分析し、後半に投入されるやすぐにプレイをその問題点を改善できてしまうとか、すごい能力じゃないですか!
しかも相手は昨シーズンの王者である川崎ですからね。
これは非常に楽しみ過ぎます。
昨日の敗戦は凄く痛いし、めちゃくちゃ悔しいですが、中村亮太朗という才能の証明ができたことは大きな収穫です。
これでボランチはかなりのレベルになりました。
絶対に次は勝ちましょう!