鹿島イズムを再確認
webSportivaに土居の記事が二つ出ていますね。
これは鹿島アントラーズを愛する人間は必読の記事だと思います。
土居がここまで語る機会って本当に無かったので
こういう記事が読めること自体が貴重なのですが、
それよりも内容が素晴らしかった。
鹿島アントラーズとはどういうクラブなのか
それを凄くクリアに再確認できる記事です。
小笠原満男、曽ケ端準、内田篤人について土居はこう語っています。
「3人に言えるのが、『みんな一緒に仲よく手をつないで、がんばろうぜ』ということではなかったんですよね。どちらかというと、そのベクトルがいつも自分に向いていて、常に自分に対して『もっと奮い立てよ。もっとやれよ』という人たちだった。
だから、僕が言いたいのは、そういう意味での根性なんです。だって、ソガさんは身体がボロボロでも練習を休まなかったし、それでもスーパーセーブを連発していた。満男さんもそうでしたけど、多少痛いところがあってもグラウンドに立つし、そこで結果を残す。それは篤人さんも一緒。僕が思う、僕が学んだ鹿島イズムというのは、そういうことだと思う」
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2021/06/16/post_112/index.php
鹿島イズムとは何か
それがすごく分かる記事でした。
そしてクラブの現状について土居は語っています。
これはあくまで個人的な意見になりますが、それまではボールを保持しようとしすぎるあまり、ボールを取られた人に対して責任転嫁するところがあったというか。チームとして人任せにしている部分があったと、僕は思っています。
それが今は、ボールは取られるものとすら考えて、みんなが次のプレーを準備している。相馬監督もチャレンジ&カバーという言葉を使いますが、カバーしてくれる選手がいるからこそ、チャレンジができる。
これまでも、みんながみんな、チームの勝利のためにという思いでプレーしていたけど、その思いの矢印がひとつの方向ではなかった。でも今は、勝利を積み重ねているように、チームとして同じ方向にその矢印が向いていると思いますし、その矢印が太くなっているとも感じられています。
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2021/06/16/fw_1/index.php
相馬監督になってからチームがまとまったと感じてましたが、
実際に選手のベクトルが同じ方向に向くようになったんですね。
だからすごくまとまって来たように感じることができたんだなって思いました。
ザーゴ時代は本当にチームがバラバラで
鹿島アントラーズが崩壊して行ってるように感じました。
それも選手間の信頼とか、支え合うとか、そういうチームとして基本的なことが壊れていたからだったんだなって思います。
チームの根幹を無視して新しい選手ばかりで自分のやりたいサッカーを構築しようとしたら失敗するのは当たり前でした。
素晴らしい理想や理論があったとしても、チームにそれを落とし込むというのは簡単ではありません。
いろんなクラブでいろんな監督が高い理想を掲げて就任しても、、
チームを崩壊させて終わるっていうのはこれまでたくさんありましたよね。
どんなチーム作りをするにしても、まずはクラブの理念ありきだと思うんですよ。
新しいことをして上手く機能して優勝争いをするチームもいますけど、
そういう上手く回る時期ってすぐに終わってしまって、いつの間にか残留争いをするチームになってしまうケースも少なくないです。
クラブの土台を壊して献身性を失くして
新しい選手ばかりがスタメンに並び、リーダーが不在でまったく機能しない状態になった一年余りの時間は本当に残念でした。
でも、なんとかチームは持ち直して来ています。
土居をはじめとした鹿島イズムを持った選手がいたこと、そして後任が鹿島OBの相馬監督だったことが大きい。
やはり鹿島アントラーズはジーコが築いた礎の基にあるチーム。
土居にはそのお手本となる姿勢をこれからも貫いて、選手の手本になって欲しいと思いました。