鈴木優磨とともに勝利を
阿修羅のごとく、“凄み”が増した鈴木優磨。威風堂々たる立ち振る舞いで鹿島をけん引。潔く、一切の迷いも妥協もなく勝利を追い求める
「何でもできる万能型FW」(樋口)
ピッチ上の阿修羅のごとく、“凄み”を増している。
こんな言い回しが今、最も当てはまるのが、鹿島アントラーズの鈴木優磨ではないか。
FWとしてゴールを目指すのはもちろん、労を惜しまず守備に走り、球際で戦い、ときに鬼の形相で吠える。チームの勝利に向かって全身全霊をかける鈴木の姿は見るものの心をつかんで離さない。およそ2年半、シント=トロイデン(ベルギー)でのプレーを経て、今季から古巣・鹿島に帰還。シーズン開幕前、こう宣言した。
「タイトルを獲るために戻ってきた」
クラブレジェンドの小笠原満男(現アカデミーのテクニカルアドバイザー)が背負ってきた40番を、現在、身にまとっているが、それは不退転の決意表明でもある。
「自分にとって一番、プレッシャーがかかる背番号は何か。そこを考えたとき、40番だと思った。小さい頃から鹿島の試合を見てきたけれど、タイトルを獲っているときにいつも40番の満男さんがいたという記憶が強い。鹿島は常にJリーグを引っ張ってきたクラブ。もう一度、そこにいけるように全力を尽くしたい」
言葉の端々に覚悟がほとばしる。
小笠原が40番を背負うようになったのは、メッシーナ(イタリア)から鹿島に戻ってきた2007年の夏だった。鹿島ジュニアに在籍していた鈴木は、当時11歳。Jリーグ史上初となる3連覇に向けて、鹿島が突き進んでいく黄金期でもあった。
自身の未来に思いをはせるサッカー少年の脳裏に、クラブの栄光とともに背番号40が刻まれた。それはまさに鹿島イズムの洗礼を受けた瞬間といってもいいだろう。
「同年代で、オレよりうまい選手を見たことがない」
鹿島のアカデミー出身の鈴木は、子どもの頃からこんなふうにうそぶき、お山の大将だった。その鼻っ柱の強さがときに誤解を招くこともあったようだが、FWたるもの、このくらいのオラオラ感はむしろ頼もしく映る。
だが、一方で、周りを生かす術も心得ている。今季、2トップを組む上田綺世は「僕はディフェンスラインの背後のスペースに出たいタイプ。優磨君のようにボールを収めてくれるFWは素直にやりやすい」と顔をほころばせ、こう続ける。
「お互いにどういう動きをするのか、どういうクセがあるのか、そこを尊重し合いながら、イメージを共有している。優磨君からの直接的なラストパスもあるし、そこでタメを作って次という展開もある。試合を重ねることで、連係面がもっと良くなっていくと感じる」
鈴木の“凄み”を後方から見続けるボランチの樋口雄太は「何でもできる万能型FW。相手にしたらすごく危険だけど、味方にしたらこれほど頼もしい存在はいない」と、全幅の信頼を寄せる。
Jリーグ第9節の名古屋戦はスコアレスドローに終わり、歯がゆさを募らせた。「人数をかけて守る相手を崩しきれなかった。点を取るためにあれこれ変化をつけたけれど、結局1点も決められなければ、それはFWの責任」と、鈴木の思考回路は単純明快だ。こうした潔さもまたFWとしての魅力だろう。
威風堂々たる立ち振る舞いでチームをけん引する生え抜きストライカーの念頭にあるのは、鹿島の勝利にほかならない。どんな形であれ、勝ちたい。いや、勝たなければいけない。そこに一切の迷いも妥協もなく、その熱こそが“凄み”の源流となっている。
取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)
サッカーダイジェストWebより
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=108336
鈴木優磨を正しく評価している記事ですね。
ライターの小室功氏の素晴らしさを感じます。
鈴木優磨を叩こうする人はつまり、一部の他サポなわけで、そしてそれはなぜかというと鈴木優磨の存在が怖いからなんですよね。
怖いっていうのは顔とか金髪とかじゃなくて、彼の力量が怖いんですよ、サッカーのね。
サッカーじゃ敵わないから悪評を流し、動揺をさせようということなんでしょうね。
顔つきが迫力があるし、金髪だし、オラついた印象があるかもしれないですが、それはあくまでも外見だけの話。
フィールドに入る時は必ず一礼をするし、試合後の観客席への挨拶は他サポのところまで行って行うという徹底ぶり。
こんな好青年いる?
むしろ優磨の悪評を流している他サポの方がよほど素行が悪いと思います。
はっきり言って、優磨はこのまま行けば歴代の日本人FWの中で一番の功績を残すんじゃないかと思える逸材です。
自らゴールも狙うけど、献身的で周りを活かすプレイも多い。
足元の技術も長けてるし、ハートも強く、勝つために何をすべきか考えて実践できる選手。
すごいFWがこれまで鹿島アントラーズは輩出して来ましたけど、
ここまでのFWはいなかったんじゃないかなって思います。
鹿島アントラーズのFWはこれまで黒崎、長谷川、柳沢、鈴木隆行、田代、興梠、大迫と日本代表に選出されてAマッチを経験して来た先輩がたくさんいます。
優磨はそんな凄い選手たちを超えるような存在感がありますよね。
試合が苦しい局面になった時に、ついつい探してしまうのが優磨の姿です。
優磨ならなんとかしてくれる、そんな気持ちを抱かせてくれるんです。
優磨は選出経験はあるもののACL決勝で負った大怪我のために辞退してしまったためまだAマッチを経験をしてません。
でも、今の鹿島アントラーズにはもちろん、決定力不足の日本代表にも絶対に必要な選手。
このまま活躍を続けて行って、鹿島アントラーズだけでなく日本の至宝と言われるような選手になって貰いたい。
今年こそ優磨とともに優勝の歓喜を味わいたい。優磨ならきっと実現してくれるはず。